社内恋愛はじまりました

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「ふふ! そうです~そうなんです~! 俊平くんとヨリ戻しちゃったんでぇ、皆さんよろしくぅ~」 「は!?」 「おいおいおい、間宮お前ちょっと待て」 驚きのあまり大声を出した高瀬さんと私の隣で、さっと何かが動く。 (……あ) 何か、は。 高瀬さんの手で。 私のすぐ目の前で高瀬さんが間宮香織の華奢な腕を力強く掴む。 その光景を、キャー! とか奇声あげて女の子たちは見てるけど。 「お前、マジでいい加減に……」 「キャー! カッコいい! 照れて焦って腕掴んでる高瀬さんとか超レア!!」 「って、おい、そこのお前も何言って」 「間宮さん羨ましすぎる」 「えへへ、俊平くんったら愛が有り余ってるんでぇ、見せびらかしてすみませんっ」 「間宮、お前……」 高瀬さんが、間宮さんの口元に手を当てて、声を封じる。 私から見てもイチャついてるようにしか見えないし。 チクチクと、胸が痛い。 すぅ、っと息を思いっきり吸い込んで、 「違います! 間宮さんじゃない……!」 私は無意識に、そう叫んでしまっていた。
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