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「この春に入社してきた女が、そりゃあもう若さを武器にウザくてさ……」
「あ、よかった彼氏となんかあったわけじゃないんだね?」
うん、私も今そこにホッとした。
順子に同意して首を縦にブンブン振る。
「いや、あたし別れたんだよね」
「は!?」
私と順子の声が重なる。
「いや、それ先に言ってよ!私のことよりも!」
「ゴメンゴメン、別に未練もなくてさ。この一年付き合って3回仕事辞めたんだよ」
「さんかい……」
「挙句、いい加減にしなよって注意したら、俺結婚とかする気ないし金そんないらねぇかなって。ってね、言ったんだよ」
「わお……」
「別にこっちだって結婚結婚言ってねーし、って、こうイラっとくるし仕事続かないのも嫌だったし」
3人揃って、ふぅ、と溜息。
昔のように毎日話せるわけじゃないから、定期的なご飯やお茶での会話は自然と濃くなってくる。
それぞれ会計をして店を出たところで、順子は彼氏を待たせてたのですぐにそちらへ。
ま、金曜だしね。
なっちゃんは急な仕事の呼び出しで会計が終わったらすぐ会社へ戻って。
……金曜なのにな。
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