一緒にその先を描こう①

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「そ、それは、なんというか心強い」 「石川ちゃん、高瀬くんとくっついたんだってね」 「え!なんで知って」 「高瀬くんから聞かされましたとも。俺警戒されてる?」 「や、どうなんでしょうねぇ……あはは」 夏に、会ったきり仕事で話すだけだったし。しかも電話。 前の飲み会?は、あんな感じで途中で帰ったようなものだし。 いや待って、そもそもあの日秋田さん結構アレコレしてこなかったっけ? 「結婚ねぇ」 「はい?」 私が悶々と考え込んでると、秋田さんが呟いた。 「高瀬くんは割と突っ走ってるっぽいけど、匂わされてないの?」 「や、まさか。だってまだ」 付き合いだしたばかりだし。 あの、気恥ずかしい祝賀会なるものから1ヶ月が経とうとしている。 季節はいつの間にか肌寒くなり、空気がつん、と張り詰めだした。 11月も中頃を過ぎた……まだ、そんな時期。
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