一緒にその先を描こう①

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「本音でぶつかるのを躊躇するほど好きな相手って疲れないかなぁ?社畜してるとさ」 「え?」 目があったまま逸らされない。 からかうような、笑顔もない。 真っ直ぐに私を見て、言う。 「ま、詳しくは、またね」 「おい、秋田さん。またねも何も2人で会わせる訳ねぇですし、つーかなんの話」 「高瀬くん、カリカリしてると疲れるよ〜」 秋田さんは、いつの間にか笑顔を作ってヒラヒラと手を振る。 まあ「ほれ、行った行った」って感じのジェスチャーで。 「疲れねぇよ」って捨て台詞で、高瀬さんに再び引っ張られた私の背後で、やけに楽しそうな声。 「ああ、石川ちゃん。俺ならいつでも結婚したげるよ」 数秒間停止した高瀬さんが振り返って、グイッと私を背中に回して。 「おい、なんの話です」 そう、低い声を出した。
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