一緒にその先を描こう①

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その日は、吉川さんとのお昼も口数少なかったと思うし。 課長はこんな日に限って外出しなかったから、私は。暇な時間もパソコンと睨めっこで顔を上げることができなかった。 何回も失敗して、その度頑張ろうって仕事続けてきてるけど。 いよいよ、私むいてないんじゃない? 事務、むいてなくない? 私が今辞めても、間宮香織が代わりに仕事できるんじゃない? ああ、どうしよう。 萎縮してくのが、嫌ってほどにわかる。 そして、こんな気持ちの時にどんな時よりもより強く『結婚』なんて単語思い出してる自分が。 情けない。 あきらかに逃げ道にしようとしてんだ。 結婚を、恋を、そして。 高瀬さんを。
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