一緒にその先を描こう①

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「ゴメンね、朝一石川ちゃんに伝えるつもりだったんだけど。岩本課長からの電話のが早くて、見積もりについて聞かれちゃったからさ」 「え?」 「怒られた?」 「も、もちろんそりゃ、怒られ……て。や、それよりも、ご迷惑をかけてしまって……!」 ボーッとしてる場合じゃない。 慌てて頭を下げると、秋田さんが頭を撫でて。 「大丈夫。もう岩本課長に怒られたんでしょ?なら、俺からは何もないよ」 と、いつもの人を逆撫でするような物言いじゃなくて。 優しい声が降ってきた。
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