一緒にその先を描こう①

37/73
前へ
/337ページ
次へ
「で、なんだよ」 場所変えて素直に話せば1番早い? でも話題が重いでしょ。 親が結婚の心配してるとか。 付き合いだしてすぐ、しかも高瀬さんに言えない! ありえない、恋愛と結婚て別問題! 「仕事でちょっと秋田さんに迷惑かけちゃって」 「どう見てもそれだけじゃなかったろーが。何で言えねぇんだ?」 ジリジリと詰め寄られる。 その背後の秋田さんは楽しそうに笑ってる。 ほんと、勘弁して。 「この間もそうだろ、結婚がどーとか恋愛が何たらとか秋田さんと何かあるのかよ」 「いえいえ、ちょっと、女の定番話題といいますか」 私が目を泳がせてると、ははは、と楽しそうなそれでいて乾いてるような。 そんな笑い声が響いて。
/337ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7693人が本棚に入れています
本棚に追加