一緒にその先を描こう①

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「なるほどねぇ。うんうん、この程度の付き合いなら俺も頑張りがいがあるよねえ」 含みある言い方。 「は?」 と、そりゃもちろん高瀬さんは秋田さんの方を振り返る。多分きっと、いや絶対睨んでるし。 「なあ、秋田さん。あんたマジでこの間からなんなんすか?」 「ははは、何だろうねえ。とりあえず目立つし帰ろうかな」 帰る前に答える気ありません?と、語尾強めに放った高瀬さんには応えずに。 私たちに背を向けて少し歩いた秋田さんが振り返る。 「石川ちゃん、俺ならいつでもご両親に挨拶に伺うから。任せといて」 何を言うかこの人は! 「け、結構です!!」 叫ぶようにして言葉を返した、その声が消えるのを待たずに高瀬さんが私の手首を持つ。 キツく握られて、痛い。
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