一緒にその先を描こう①

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*** 「……おはようございます」 「おう」 8時50分。 パソコンの電源を入れて隣の高瀬さんに挨拶をする。 逆に高瀬さんはノートパソコンを鞄に入れて。 そっか、今日もあんまり社内にいないんだ。 そんなことを考えてると、何やらコピー用紙を見せられる。 「多分この形式で特殊注文くると思うから、あー……」 「どうしましたか?」 「いや、秋田さん、経由の仕事だから新システム使って入ると思うわ」 秋田さんの、名前を出す事を躊躇したのだろうか。 妙にその名をハッキリと声にした。
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