一緒にその先を描こう①

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上がったり下がったり、そんな自分に疲れた。 転ぶたびにタダでは起き上がらないで頑張ろう。 でもさ、頑張ろうって何のために。 何度も誰のために、何のために、 頑張ろう。 を、繰り返す? ――恋愛なんかに力使うと疲れちゃうタイプだよ君は。 ――余裕があったはずだよ。相手の方が自分を好きだって ――恋愛が足枷になってるんじゃない? 秋田さんの言葉を思い出す。 本当だ。 私もっと強かったのに。 高瀬さんを好きになるまで、好きだと気づくまで。 よく言う、1番好きな人と結婚しちゃいけないとか、そんな類の言葉。 少しわかる気がしてきて、悲しくなった。
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