一緒にその先を描こう①

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――それからも私の愚痴を中心に会話は弾んだ。 車に戻って「ちょっと走ろっか」って。 海沿い。 前に、高瀬さんと見たのは昼間の景色。 今は夜。 このまま走って、その先はどこに行くのかなんて子供じゃないしわかってる。 美味しいご飯ご馳走になって、値段見て。 それが何を意味してるのかなんて、わかってる。 「前にも言ったけど、俺、いろんな形の愛し方や愛され方があると思うよ」 ボーッと窓の外、流れる景色を見てた私に秋田さんは言った。 「すべてをさらけ出しながら、向き合いながらする恋愛も素晴らしいとは思ってる。でもさ、君は無理じゃない?」 静かだけど、ハッキリとした声だ。
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