一緒にその先を描こう①

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いつか高瀬さんが言った。私に、 『傲慢だ』と。 私が吉川さんに抱いた感情に対してだ。 ギュッと唇を噛む。 血の味が少しだけ口の中に広がってく。 ……このままドライブして、頃合い見てホテルに向かって。 私、抱かれちゃっていいんだろうか。 いいと思って来たけど。 ……ううん、違う。別にどうなってもいいやって。そんな気持ちで私は来た。 でも――
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