一緒にその先を描こう①

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再び俯いた私に、次は聞き慣れた明るい声が届く。 「ま、そういうことだからねえ。両成敗ってことで君が気に病むことが全くない」 そして、額から離れてく手のひら。 「でも君自身に興味を持って、可愛らしく思ってたことも事実だから」 だから見せてね、と笑う。 「頑張るって決めたなら、見せてね。まわりがハラハラさせられる君たちの壁の破り方。おじさん、お手本にさせてもらおうかなぁ」 「おじさんじゃないですよ、秋田さん」 咄嗟に否定の言葉か出てきて。 取ってる行動を思えば、どの口が言うか。 そんなセリフを、私は続ける。 「秋田さんは、素敵です。遊べるほど女が寄ってくるのも少しわかっちゃいました……ちょっと軽いけど」そう言ってペコリと頭を下げて。 私は、秋田さんの車から、ゆっくりと降りる。
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