一緒にその先を描こう②

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聞き返した私を見て、高瀬さんは気まずそうに目をそらす。 そして、口元を押さえながら何やら。 らしくなくゴニョゴニョと言うのだ。 「あー、何だ、これ何つったら正解だ?」 「はい?」 聞いたのだけど、聞き返されて私もまた同じように返した。 「前も言ったけどな、お前さ。俺が女に慣れてるだの何だの言うけど、惚れた女の扱いはマジでわかんねぇんだよ」 「ん?」 「どこまでなら、いいんだ」 「な、何がですか」 主語がない問い掛けに、私はもちろん聞き返すんだけど。 「だから、どこまでならウザくねぇのか聞いてんだよ」 「ウザい?は、え?何?私が高瀬さんをウザいって?」 「そうだって言ってんだろ」 「いやいや、今初めて聞きましたけど!?」 立場もないくせに。思わず大きな声を出すとチラリと私を見た高瀬さんは、せっかく整ってるサラサラの髪の毛をグシャグシャと乱して唸る。
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