一緒にその先を描こう②

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「実家行くか」 「は!?」 「要は俺が顔出して、先も考えてつき合ってるって言えば親は黙る訳だろ?」 少し私から離れて、窓にもたれながら、そんなことを言う。 「私の話聞いてましたか!?」 「聞いてたけど」 「美咲の話だけじゃないですよ!?そんな、そんなのうちの親、け、結婚の挨拶みたいにアホな解釈して受け止めてきますよ!マジで!極端なんですから」 高瀬さんのあけた距離をジリジリと詰めて、私は覗き込むようにして、声を張り上げてた。 だって、ほんとに、こんな言葉ありえない。 親にあれこれ言われて結婚急かされるとか、どう考えても嫌じゃん? 「だから聞いてたって。丸め込まれんなら俺は好都合だし大歓迎なんだけど」 「いやいやいや、正気ですか」 「どうぞ丸め込んでくれって、思ってるけど」 その言葉に、行動を制されてしまった私の手首を持つ。高瀬さんの手の、暖かさが私の身体全部を熱くした。 そのまま撫でるように動かされた指は、私の指に絡められ、やがて止まる。 「どこまでなら、いいんだって言ったろ」 「え、あ……はい」 高瀬さんの手が、私の手を握ったまま。 指を、ぺろっと舐めた。 「ひゃ!? な、ななな、なに!?」 「色気ねーな」 「い、色気!?出してる余裕ありますか!」 「ったく、お前なぁ、何も勢いで言ってんじゃないっての」 「は!?」 何がどういう流れなのかと、頭をフル回転させてると。 そんな私を呆れたように見ながら高瀬さんが更に、言葉を続ける。
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