一緒にその先を描こう②

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「受け取る気あるか?予約済みなって、そうゆう意味の指輪」 指輪、と。 聞いて、私は舐められた指の感触を確かめるように触れた。 左手の、薬指。 「え、た、高瀬さん……や、そんな冗談じゃ済まないことサラッと」 「アホか、言うかよ冗談で」 「だ、だって、いきなり」 いきなりじゃねーよ。 と、溜息交じりの呟き。 「それくらい俺はお前に近づいてたいけど、嫌か?」 真剣な瞳が、私を見上げるようにして。 でも時々揺れて。 嫌じゃない。の意味を込めて首を振ることしかできない。 そんな私の腰に触れて撫でるように、ゆっくりと抱き寄せる。 沈むように高瀬さんに被さって、力が抜けてく。 「なあ、帰んの、お前今日」 「大事な話してるはずなのに、急に話題を変えますね……」 (……てか、ちょっと待ってよ、これ) 照れ隠しみたいに、ツン、と言葉を返した私は。 気付く。 こう、なんか、覆いかぶさってる感じだからお腹らへんに。硬さを、感じてしまったから。
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