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第3章 偽解放者の側近で
また田村に呼び出された圭は、再びフライハイトにいた。
「で、どうなりました?」
田村が圭のほうに身を乗り出し、現状報告を望んでくる。
それに対して、特に嘘をつく理由はないので、素直に長井とのことを説明した。長井は現状、圭に疑いをかけているということ。長井の手伝いをすることになったということ。
また、圭に置かれている現状(ガラケーのみ、次郎のことを思って行動にでたこと)を長井に話したことも含めて。
「ほう……なるほど……」
圭の説明を一通り聞き終えた田村が何度も首を縦に振った。
「やっぱり……長井敏和……彼は只者ではないらしいですね。その話を聞く限りでは……本気で支配する側の人たちを片っ端から倒そうと考えている可能性すら……ありますよね」
「そうですよね……。あのの感じは、ただの遊びってことはないと思います」
ただ、問題なのは、田村が言う支配する人らを倒すというのが、目的である可能性。奴が本物の解放者であるするなら、その答えに行き着くだろうが、事実は違う。
であれば、やはり本物の解放者をおびき寄せようするのが、第一に目的である可能性が高い。
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