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「ずぞぞー、ずぞぞぞー。はぐはぐ、ずぞぞぞー。んぐんぐ。ほい」 「五杯目だよ、おい。大丈夫かよ」 「驚いたねえ、あのラーメンを六杯目だとよ」 「ずぞぞー、ずぞぞー」 「七杯目と、少しゆっくりになってねえか」 「ずぞぞー、ずぞっ」 「八杯目」 「ずぞぞ、もぐもぐ。ずぞ、もぐもぐ」 「麺を噛み始めたねえ、でも時間はあと八分もあるよ」 「九杯目」 「ずずぞ、もぐ……もぐ、ふう。ずぞもぐ……ふうふう」 「止まったね。こうなればこっちのもんですよ」  高橋の頭が勝利を確信して燦然と輝く。
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