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「うう、あ、あのすんまへん。ちょっと、風に当たりたいんですけど……よろしゅおますか」
苦しい息の下から清が呻く。
「すんまへん、どなたか肩貸してや」
外に出た清は、集中したいからしばらく一人にしてほしいと言う、。
「あんた、逃げるんじゃねえだろうな」
柳原がニヤリと笑う。
「こんなザマで逃げられますかいな。アホ言わんといてや」
一人になった清はポケットから小瓶を取り出す。例の蛇含錠を入れてあるのだ。瓶を振って一錠取り出し、くっと嚥下する。
「へへへ、これで大丈夫。あいつらビックリするで」
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