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僕も、彼のようになりたい…もし、彼と一緒に学生生活を送ることができたら。どんなに幸せだろうか。
そう思っているうちに自然と足が動いて、みっつーの後ろを歩いてしまっていたようだ。いやぁ、無意識って怖いね。うん。
足が動いているのは自覚した。でも、歩みは止まらない。だって、だって…僕は今、生まれて初めて、人に憧れたから。
ずっと、自分が一番の手本であろうとして来た。一度だって、親や周りの大人たち、同級生が求める理想像からはずれるような行動はしたことはない。
でも、もう、それも終わりでいいんだ。僕も、僕の周りの人達みたいに、誰かに憧れていたかった。別に、僕は目立ちたくなんて、なかった。
そんなときに、はじめて、心から憧れる人に出会えたんだ。
彼がとんな性格で、どんなことをしているのか。どんな笑い方をするのか。そんなことはわまだわからない。でも、僕は確かに今、彼に憧れたんだ。
ーーーー彼の、毅然としたかっこいい立ち姿に。
「彼を支えたい。」
嘘偽りなく、そう思えた。
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