第2章)こうして僕たちは出会った

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キーンコーンカーンコーンーー……… 昼休みを告げるチャイムの音が、完全に消えるか、消えないか。皆が動きだそう、としたその時だった。 ドドドドドドドドドドドドドドドドドド…… なにやら、廊下の奥からものすごい音が近づいてくる。 なんだ?!この学校、校舎の中で牛でも飼ってたっけ?! そう考えてるうちに更に音は近づいてきて。 ドンガラガッシャーン…!!!!! そのなにかは、僕のいる、1年A組のドアに盛大にぶつかって、止まった。 シーンと静まり返る教室。 そして、 ガララ……ドアが開いた。 ドアの前に立っていたのは、世にも美しい、黒髪美男子だった。 たぶん「ドドドドドドドドドドドドドドドドドド……」とか、「ドンガラガッシャーン!!!!!」とかの音の原因は、この男で間違いないだろう。 しかし、「そんな音を発てたことなどありませーん」みたいな顔をして、凛と、そいつは立っていた。 これぞ、和風黒髪美男子。 クラスの全員の視線を集めながら立っているそいつは、本当に美しかったのだ。 …その鼻からは、ドアにぶつかったせいか、鼻血が垂れていたけれども。 イケメンだと、鼻血さえも真っ白な肌によく映えて、綺麗に見えるものなんだな。うん。
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