第2章)こうして僕たちは出会った

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僕らはお弁当を持って、教室を出た。 学生らしいお昼を食べる場所と言えば、屋上に決まっている。 屋上へ続く階段を登り、ついに、屋上へ出るドアの前までやって来た。 ドアに手をかける。 このドアを開けたら、広い青空が広がっていて、春の心地よい風が吹き込んでくるだろう。 さぁ、屋上へ!!!!! 勢いよく、ドアの取手を回した。 すると、風がぶわっと吹き込んでくるはず…って、え?! ガチャガチャガチャ…… なんでか、ドアが開かない。 ん??なんで?? 僕と彼は、顔を見合わせた。 そして顔をドアの方に戻し…気がついたのだ。 "立ち入り禁止" ドアには張り紙が貼ってあった。紙の端には、「生徒部」のハンコの文字。 屋上は、立ち入り禁止にされていたのだ。 まじかぃ!!!!!! こんなのありかよ!!!!!! 俺らの青春ランチ!!!!!!! (号泣) どれくらい経っただろう。 彼が、まだ悲しみで震える口を開いた。 「ごはん、どうしよっか。」 もう、仕方ない。僕はかすれる声で返信をした。 「うーん、じゃあ、ここの階段にでも座って食べよっか。」 僕らは階段に座り込み、お弁当の包みを広げた。
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