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駅前 パーキングから歩き出す
少し肌寒い風が吹いた
零下の季節を思い出す
やたらと目についたのは
曇り空の下の昼顔
曖昧な言葉で濁すほどに
傷付きたくない心
どうかこのまま愛が続きますように
明けない夜が欲しいだけ
あなたさえいればいい
昼前 惰眠の明けた部屋
蒸し暑くても離れたくないような
週末はいつだって特別
どこで何をしようかな
得意気に輝いた銀色
ゆっくりと砂糖を混ぜるように
溶けだした結晶
いつかこのまま愛が育ちますように
醒めない夢を見たいだけ
あなたさえいればいい
甘い空想を否定している
哀しいほどに怯えている
絵空事だと塞いでいる
それでも もう一度だけ
あと少しだけ 信じてみようと思った
どうか
どうかこのまま愛が続きますように
明けない夜が欲しいだけ
あなたさえいればいい
いつもあなたの側にいられますように
泣き疲れた朝を越えて
笑い合えたらそれでいい
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