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それが最後の日でした。
どうも鴉の聲が煩くて
微睡んでしまう、金色。
何処までも
心の真ん中にあり続ける気がした。
何時までも
体の最奥で刺し続ける気もした。
嗚呼、
最中に
もう切り離されたのだと
底まで行き着いたのだと
理解した。
それは最後の日でした。
冷えた指先が安心を連れてきて
知らず溢れた、涙。
もう、「これ以上」刻まれないように
背負い続けても
ここで終わっていいよと
赦された。
みえない明日に
音もなく、手を伸ばしていた。
人工的な林檎の香り
慣れ始めた温度
弛んで切れた線
雪など降りそうもない、夜。
それが、最後の日でした。
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