3.止まらない浪費

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 ――どうせ、遊び友達だし。  フリードは、心の奥底で漠然と捉えていた「仲間」の実体を口にしたような気がした。  親友ではない。快楽を共有する相手だ。  彼らとは、金でつながっているのだ。絆なんか、ありやしない。  と、突然、そんな考えを持った自分に身震いがした。 「やっぱ、訂正。俺の仲間は、1枚の銅貨がなくても仲間だ」  ミーナは、カクンと首を傾げた。 「本当に、そう思っていらっしゃるのですか?」 「ああ、思っている」 「ご自分に言い聞かせていらっしゃるのでは――」 「しつこい。嫌われるぞ」 「申し訳ございません」  ミーナは、一礼するとすごすごと引き下がった。
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