3.止まらない浪費

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 その後のフリードは、毎日働き、毎日母親に一部を召し上げられ、残った金を娯楽施設で使い切った。  羽振りがいいと、人が集まってくる。それが嬉しい。  それで仲間が増えたので、出費も増えるが、とても母親に減額を申し出る勇気はない。自然と、収入を増やすことになる。策は二つある。  一つ。ダンジョンの浅い階層で楽して魔石を得るのではなく、少し深いところへ潜る。  一つ。賭け魔獣レース一本に絞って、連勝を目指す。 「なあ、ミーナ。俺の召し上げられた金は、どこにあるのか知らないか?」  どっちも選択できなかった結果が、このミーナへの問いかけになった。 「知りません。カリーナも。奥様だけがご存じです」 「だよなぁ……。悪い。聞かなかったことにしてくれ」  とぼとぼと家を出たフリードは、仲間から金を借りることを思いついた。
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