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史郎のモノと違って、聖のそれは、やはり可憐な緋色をしていた。
しかし恐怖の為だろう、それは全く兆す事無く項垂れている。
眼を閉じながら小さく震え続ける聖の股間へ、史郎はゆっくりと顔を埋めた。
「なっ……何して――」
予想外の出来事に、聖はカッと目を見開く。
史郎に――――男に自分のモノを咥えられるなど、青天の霹靂だった。
今までそんなこと、された事などない。
強要され咥えさせられた時はあるが、逆は初めてだった。
未体験の出来事に、聖は細い悲鳴のような声を上げる。
「や…………やめろ……」
チュッと音を立てると、史郎は目線だけを上げてニヤリと笑う。
「お前は、どこもかしこも甘くて美味い――――喰らい尽くしてぇよ」
「あ――」
聖は何か抗議をしよと口を開きかけたが、再び施された、暴力に近い愛撫に声を失う。
「う……あぁ…………や、やめ――」
雄芯をしゃぶり上げ、密かに蠢く蕾に指を這わせると、ビクッと全身へ電流が走ったように反応した。
同時に、聖の肉体からは芳しい香りが漂い始め、それは史郎の鼻腔を擽る。
(くそっ! こいつの身体は毒だな)
堪らない気分になる。うっかりすると、魂を抜かれて陶然となりそうだ。
聖の匂いに中てられて、史郎の雄芯はいつの間にかギンギンに勃ち上がっている。
だが、まだ早い。
もっと慣らさなければ、聖の後孔が傷付いてしまうだろう。
史郎なりに気を遣って、聖の身体を更に開こうと、口内の深く奥までその雄芯を含んだ。
そうしながら、滑らかなその内腿を、大きな手の平で撫で上げると――……。
「あっ! 」
聖の身体は海老のように仰け反り、項垂れていた可憐な雄芯はピクリと反応を示す。
「――――なんだ、こっちの方がイイのか? 」
史郎は口を放すと、柔らかなその内腿へ厚い舌を這わせる。
すると、聖は甘い声で鳴き出した。
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