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「うっ――」
「あぁ! 」
二人同時に呻き声をあげると、史郎は『チッ』と舌打ちをして、半ばまで入り込んでいた己を引き抜いた。
「……しくじった……さすがに我慢も限界だった。お前の中は良過ぎる」
「――は、はは……」
「何が可笑しい? 」
「オレの……せいにすんじゃねーよ。この早漏っ」
聖はゼェゼェと荒い息をつきながら、肘をついて上体を起こしながら言う。
「所詮はお前なんざ、女相手に通り一遍のやり方しか知らねぇ青菱のクソ坊ちゃんだ。正弘の親分とは全然違う、早漏のド下手糞よ! 男が好きじゃないってんなら、どこぞの適当な女でも連れ込みな! 」
「――」
「女だったら、てめぇに似合いの奴ぁごまんといるぜ」
せめてもの反撃のつもりだったのだろうが、それは逆効果だった。
下肢を白濁とした液に濡らしながら、紅くなった唇をゆがめて悪態をつくその様子は――――更に史郎を挑発しているとしか思えない。
柔らかな叢を取り去った故に、尚の事、聖の秘部はクリアに晒されている。
綺麗な雄芯と、その下の双球。
更にそこから下に息づく後孔まで丸見えだ。
「お前は――――そんなにオレにヤリ殺されてぇのか? 」
「っ! 」
聖の眼は、恐怖に見開かれた。
たった今、結構な量を放ったばかりの史郎の男根が……なんと、再び力を取り戻して勃起しているのを見た所為だ。
「う、うそだろ……」
聖は青ざめると、畳の上を這うようにして逃げ出そうとした。
だが、そんな事を史郎が許す筈がない。
身に付けていた自身の服を破り捨てるように素早く脱ぐと、戸に手を掛けようとしていた聖の髪をグッと掴んだ。
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