0 ~The first encounter~

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 その男は、誰より美しかった。 「――――どうぞ、御贔屓に」  そう、決まりきった口上をくちにするのも、麗しかった。  事実、その場にいた誰もが、綺麗なその男に目を奪われていた。  聞けば、まだ齢は十九だという――――。  オレの七つ下の、麗しく美しい男だった。  社交辞令とは知っていたが、それでも、嫋やかな(おもて)で微笑み会釈するその仕草の一つ一つに心を奪われた。  オレの名は、青菱史郎。  ヤツの名は、御堂聖といった。
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