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新年の挨拶回りで青菱へと参じた天黄組の面々に、聖は紛れていた。
今まで見た事の無い、まるで天女のように美しい男。
美しく麗しい月のようなその男は、微かに笑みを浮かべると、微かに史郎へ会釈をした。
史郎は、一目その聖を見て――――完全に心囚われてしまい、周囲の猛反対を押し切って強引に自分の物へと囲ったのだ。
――――それから、早一年が過ぎていた…………。
「あうっ…………」
ビクッビクッと大きく震えると、とうとう聖は気を飛ばして意識を失ってしまった。
同時に、わずかに勃ち上がっていた、形のいい雄芯から薄い精を迸らせる。
「くそっ」
――――また、加減を忘れてやり過ぎちまった。
史郎は舌打ちをすると、逞しい己の雄芯を二度三度と温かいその中で擦り上げ、躊躇わずに聖の体内へと放った。
「――ふぅ」
「…………う…」
低い、聖の苦鳴が上がる。
その後孔の合間から滴り落ちる、たった今盛大に放った己の欲望。
聖の体内から零れる、白くドロドロとした体液――――。
だがもうそれに構わず、史郎は己を一気に引き抜くと「おいっ」と、部屋付きで控えている筈の配下へと声を掛けた。
「こいつを綺麗に洗っといてやれ」
「へ、へいっ」
禿げ頭を茹でタコのようにして、舎弟がすぐさま転がるように部屋の隅から現れた。
見る気は無かったが、その舎弟の股間がパンパンに張っているのが目に入り、史郎はチッと舌打ちをしながら忠告をした。
「言っておくが、オレのモンに手を出したら指の一本二本じゃ済まねぇぞ」
「そ――それは、勿論! 」
舎弟は、赤い顔を今度は真っ青にして、へどもどしながら聖の身体を恭しく抱えて去って行った。
そのままバスルームへと連れて行き、命令通りに聖の身体を清拭するのだろう。
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