1 ~man of ruinous beauty~

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1 ~man of ruinous beauty~

「あ――――あぁっ! 」  抱え上げ、最奥を目指して突き上げると、聖は汗を飛び散らせて悲鳴を放った。  その乳白色の肌のあちこちには、紅の刻印が刻まれている。  それら何箇所かは、噛み付いた歯形もある。至る所が鬱血し、血の珠が浮いていた。  それら全て、史郎が刻んだ所有の証だ。  白い首筋、胸を飾る緋色の突起、淡く柔らかな茂みに覆われた周辺。  すんなり伸びたしなやかな脚に、決して日の当たらないであろう秘部。  それら全てに余すことなく、史郎の刻印が刻まれている。  これだけ所有の証を刻み、人前ではおいそれと服を脱げない程にマーキングをしたというのに、まだこの男は音を上げようとはしない。  表面上は服従を誓いながらも、その心の奥底にはまだ何者かの影がある。  それが悔しくて、憎くてしょうがない。  決して許せない。  だから史郎は――――聖が悲鳴を上げて許しを請うても、熱く熟れて白い涙を流し続ける後孔を責めずにはいられないのだ。  遮二無二腰を使い、一切の慈悲を与えずに、愛撫というよりも拷問に近い加虐を加える。 「さぁ、言え! お前はいったいどこのどいつに惚れてるんだ!? 」 「ヒィッ! 」  背中を抱えて上に担ぎ上げると、今まで一番の深さまで、史郎の男根は聖に突き刺さった。  これまで何度も捏ねられ解されていたとはいえ、聖にとってそこは、未知の深部だった。 「――――! 」  その衝撃が過ぎたのか、聖は眼を剥いて中空を睨み上げる。 「あ――――あっ!! 」 「言え! どこのどいつだ! 」  これほどまでに聖の心を独占する、その何者かの存在が許せない。  聖は、上野の天黄組という地回りの組員だった。  天黄組は、史郎の父が統括する青菱組傘下の組だ。
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