三件目:ポンコツについて。

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 ところで先輩のポンコツ反応ときたら、 僕の予想以上の反応ですね。  顔を真っ赤にして、凄まじい勢いで勘違いをしているようです。 「お……おおおま……おまえぇ……。  わ……私を……すすす……好きってぇ……」 (じょ……冗談だよな!? 好きって……しかもいきなりっ!? これって……告白だよ……な?  わ……私、告白なんて初めてされたし……、 しかも年下のヤツからなんて……、絶対に私をおちょくってるよなっ!?  ………でも……、湯麻……) 『コウさんのコト、……好き……ですよ?』 (……あの時、いつも無表情な湯麻が……、 優しい笑顔……だったんだよな……。  それって、……本気……ってコトなのか……?) 「コウさん? どうしたんですか?」 「んなぁっ!!? ななな……なにっ!!?」 「いや……、なにって。  顔、真っ赤ですよ?」 「真っ赤っ!? な…なんもねぇよっ!!  そ……それよりも……、さっきの……」 「さっきの? あぁ……。  僕がコウさんを好きって言ったコトですか?」 「んなぁぁぁぁっ!!?」  うむ、やはり面白い!  この反応、明らかに勘違いをしているだろう。  ……かといって勘違いされたままでは困る。  まさかの告白と勘違いされ、運悪くOKなどもらっては付き合ってしまうではないか。  それは、困る!  このポンコツ先輩は好きだが、その好きではないからだ。  付き合うなど、 そんなのまっぴらゴメンなのである。  ここはしっかりと誤解を解かないと……。
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