マスク越しのキス

1/5
212人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ

マスク越しのキス

──ある日の学校 教室の片隅で病弱な少年は白いマスク姿でうつむきながら咳き込んでいた。 少年「ケホッケホッコホッ…ゲホッゴホッゴホッ」 風邪を引くのはしょっちゅうだからと取り敢えず登校してきたものの、熱が上がってきてしまい咳も止まらなくなってしまった。 (ああ…マズイな…気分が悪いし頭が熱くてクラクラしてきた) 少年「…うっ…ハァ…」 熱でフラつきながら息も苦しくなり、壁にもたれかかる。 周囲が少しざわつく。 徐々に意識が朦朧とし始め、立って居られなくなった。 少年(あ…もうダメだ…) 壁に向かって崩れ倒れて意識を失い、周囲のどよめきの中で先生が駆け付け、保健室に運ばれた。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!