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キリギリス「純粋な疑問なんだけど、アリさんってサラリーマンやってて楽しいの?何か他のものになりたいと思った事って無いの?」
アリ「仕事が楽しいか楽しくないかなんてどうでもいいだろ?お金が欲しくてお金の為に働く。仕事に何よりも求めている事はお金だからな」
キリギリス「お金か~やっぱりお金の為だよね…」
アリ「強いて言えばお金を使う事や贅沢をする事が何よりも楽しいと俺は感じる。仕事に関してはやりがいを感じる事もあれば嫌になる事もある、そんなもんだろ」
キリギリス「何だかんだでアリさんはサラリーマンに向いてるタイプなのかもね」
アリ「勿論、俺だって子供の頃からサラリーマンになりたいと思っていた訳では無いよ?実のところ、10代まではずっと夢を見ていた」
キリギリス「アリさんにもそういう時代があったんだね!なんか意外だな~」
アリ「でも大人になったら嫌でも気付いたよ…考え方が現実的じゃなかった、全て幼い子供の非現実的な夢だったんだって。夢から覚めたらお金の事しか考えられなくなった」
キリギリス「大人、ねぇ…大人が夢を見る事はそんなに悪い事なのかなぁ…夢って子供だけが見るものかな?夢を諦めたり見るのをやめたりする事が大人なの?」
アリ「さぁな…もし夢だけ見て現実を見ようとしなかったら、俺もお前みたいになってたのかも知れない…でもお前みたいな奴は社会ではダメな大人だ、俺はそんな風になりたくないし自分の選択を正しかったと思ってる」
キリギリス「へぇ~そう…オレはダメな大人か~へぇ~」
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