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キリギリス「アリさんっていつもこういう料理食べてるんだね~リッチだな~」
アリ「雰囲気の良いレストラン、最高のロケーション、コース料理や美食に舌鼓を打つ…俺はそういう時、サラリーマンで良かったと心の底から思うんだよ」
キリギリス「アリさんってほんとコース料理と美食大好きだよね~すごくおいしいしリッチな気分になるからオレも好きだけどね」
アリ「フレンチフルコース、お前はたまにしか食べられないよな、しかも俺の奢りで。だけど俺は時間さえあれば毎日でも食べられる。安定した生活にはメリットが沢山ある」
キリギリス「ははぁ、なるほど…」
アリ「そう考えるだけでもサラリーマンになりたいと思わないか?食事だけじゃない、値の張るブランド品や質の良い生活、労働する事で手に入る暮らしやものは他にも沢山あるし労働した対価はしっかりと得られるんだ」
キリギリス「お金で手に入るものはそうだけど、オレがそれよりもっと欲しいのはお金で手に入らないものだからな~」
アリ「お前のやりたい事だって別に労働したからって出来なくなる訳でも無いだろ?サラリーマンをやりながらでも趣味として続けられるんじゃないか?」
キリギリス「趣味として…か」
アリ「そうだよ、さぁお前も始めよう、ラグジュアリーなサラリーマンライフ!」
キリギリス「アリさんがオレを社畜の道へ誘おうとしてくる~」
アリ「社畜じゃない、ラグジュアリーサラリーマン、略してラグジュアリーマン!」
キリギリス「なんか戦隊ものみたいな響きになってる~ラグジュアリー社畜の方がアリさんっぽい響きだよ~」
アリ「俺はお前にまともな生活を提案しているんだよ、そんなに悪い道でもないと思うんだがな」
キリギリス「アリさんの言いたい事は分かるよ?でもさ、サラリーマンってオレのやりたい事じゃないし目指してるものでもないんだよね~」
アリ「安定した収入と安定した暮らしが手に入るんだぞ?」
キリギリス「安定か~安定とお金…多くの人が信じて求めているものだよね~でもオレが求めているものはそれじゃない」
アリ「まぁ、求めているものが違うなら仕方無いか…そろそろ車に戻ろう」
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