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弟はドン、と腰を打ちつけて、届く限り一番奥に狙いを定めて射精した。じんわり温かくとろける弟の精液を感じながら、彼の快感が落ち着くまで目を閉じ静かに待つ。そういえば、以前女性と付き合っていた時は、自分もナマでしたいと思っていた。もちろん嫌がる人にはしなかったが、当然気持ちの良さには雲泥の差があるし(たとえ0.01mmでもあるとなしの差は確実にある)、非常に野蛮な発想かもしれないが、中出しは、こいつは自分のモノだという征服や所有の証のような気がしていた。だから、弟が忘れたフリしていつまでもコンドームを買って来ないことに関して、自分は責めたりはしないのだった。
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