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いつもように貴方は、輝く。
ステージの上でキラキラと笑顔を振りまき、黄色い声援が響く。
支える立場として、貴方の隣に立つ。
私には、見れない世界を貴方を通して見ることができる。だから、いつも笑顔で貴方を送り出し迎えることができる。
「やぁ、今日も悠人くんいいね!」
「ありがとうございます。また、是非使ってください。」
「もちろん!あっ、でも、スキャンダルだけはダメだよー。」
「はい、心得ています。」
声をかけてきたプロデューサーは、私の肩をポンっと叩いてから去っていった。それと入れ違うように、撮影が終わった悠人がこちらに向かって走ってくるのが見えた。
「終わったよー、百合姉ー!」
「お疲れ様、悠人。今日も良かったよ。」
「ありがとう!」
「姉」とつけてマネージャーの私を呼ぶトップアイドルである『鍵村 悠人』。
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