出会い

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 まだ夜が明けきってない薄暗い街中、 一台の小さなバイクが重い荷物をぶら下げて 懸命に走っていた。  大学3年の青山京太郎は毎朝牛乳配達していた。 バイクの後ろの左右に大きな袋が2つ、 ハンドルの左右にも袋が2つ、 それに牛乳瓶を満杯に詰め込んで走っている。  大重量の牛乳と京太郎を乗せて バイクは悲鳴を上げながら走っていた。  大丈夫、このホンダスーパーカブは世界最高の 傑作品なんだから、まだまだ頑張れる。  そう言い聞かせながら毎日走っていた。
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