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一体私が何をしたというのか。
何も出来なかった私……いや、兄妹達を見捨てて、一人生き残った私が自分だけ助かろうとしたことは、それほど重い罪だったのか?
どれだけの月日が経とうとも。
どれほどの飢えに苦しんでも。
一度死んでしまった為に、死ぬことが出来なくなった私はずっと、ずっと苦しみ続けた。
苦しみ続けることを決められた私は――でも。
「――おまえ、腹減ってんのか?」
「ここにメシ、置いておくから。好きなだけ食べろ」
ある日、突然――目の前に食べ物が置かれた。
目の前に置かれた食べ物――今まで見たことがないそれは。
……“人間”が置いたものだった。
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