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だから私は、我を忘れるほどの勢いで食べ続けた。
そして腹が満たされた時――私は幸せに満ちていた。
食べることが出来るのはこれほど嬉しいことだったのだろうかと。
嬉しさのあまり、大粒の涙を零す私は、あの少年に感謝した。
例え気まぐれであろうとも、あの少年は私を救ってくれたのだ。
あの地獄から、たった一時であろうとも救ってくれたのだ!
これほどの恩を返さないわけにはいかないッ!
そう決心した私は、あの少年を追いかけた。
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