≪憂鬱≫

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[ボク] この青年のモデルは、俳優の山崎賢人さん。 語り手で、"ボク"目線で書かれている。 あえて名前を書かなかったのは、何となくで理由はなし。 この"ボク"は何故、林田達也(はやしだたつや)たちからイジメられているかと言うとカッコ良くて目立っているからと、林田の両親と"ボク"の両親が同じ宗教にいて、"ボク"の両親が教祖様に気に入られていることも気に入っておらず、イジメの標的にされている。 兄・剛士(つよし)とは仲が良いが、常に出来のいい兄と比べられてきた。剛士は威張ることもせず、優しく接してきた。また剛士の影響でカメラにハマり、兄から一眼レフカメラをプレゼントされた。 生まれつき右手の薬指と小指の第一関節はなく、更にくっついていて5才の頃に手術をした。 そのときに嗅いだガーゼの消毒液のニオイがトラウマで、今でも消毒液のニオイを嗅ぐと父親が「お前のせいで欠損した子どもが産まれたんだ!」と母親を責めていた光景がフラッシュバックとして蘇るため、大嫌いである。 普段、指には義肢をしメガネをかけていて休みの日はメガネと義肢を外し野球帽を目深に被っている。 手汗が凄いのがコンプレックスで、いつもハンカチを持ち歩いている。 食事中にテレビを見ることは許されず、番組もニュース以外見させてはもらえなかった為、芸能人のことにはとても疎かったが剛士から貰った小型のラジオをこっそり聴いていたときに女性シンガーこと渡辺美里さんの曲を聴いて、すっかりファンとなる。 かなりくじ運も良く、席替えのときには優子と隣同士に何度もなったりしている。 ちなみに両親と父方の祖父母は新興宗教に加入をしているが、子どもたちには一緒に集会へ行ったり活動はしていないもののお守りを持たせている。 中々二人目(ボク)が出来なかったため、かなりの高額のお布施を支払っていたり、祖父が倒れたときもかなりの高額のお布施を支払っているため、イイカモにされている。 家族は見捨てたのに剛士は最後まで弟は無実だと信じ、優子の恋人だった鶴田耕司(つるたこうじ)と警察に橋本の犯行だったと訴えていた。 その後の"ボク"の様子は、Lost Memoryという作品で明らかとなる。 そのときに名前が明らかとなり、橋本潮と久しぶりに対面する。
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