4/5
前へ
/25ページ
次へ
チャイムが鳴り、授業が再開する。 「じゃね~」と言ったユカちゃんは前の席へ戻って行った。 個別式の塾なので、一人ずつ仕切られたスペースで問題を解く。わからなければ先生を呼び、わかるまで教えてもらう。この教室にいるのが大体20人ぐらいで、常に見回っている先生は3人。 その内の一人、羽鳥先生が来た。大学を卒業したばかりの若い先生だ。 「やあ、久保さん。進んでる?」 私はこっくりとうなずき、途中までやったプリントを示す。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加