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第1章 0話 俺
「母さん!いってきまーす!」
ドアを開けると、都会の賑やかな空気が家の中に入ってくる。つい1週間前に引っ越してきたばかりなのでまだまだ慣れないが、最近はだんだん馴染みはじめてきて近所の人たちと世間話を数分する位には慣れてきていた。
「気をつけて行きなさいよ?」
母さんがキッチンから声をかけてくる。
俺もう20歳だから大丈夫だって言ってるのに母さんの過保護と心配性は未だに抜けやしない。
「俺をいくつだと思ってるのー?」
「レイルちゃんはドジっ子だから心配してるのよ。この前も...」
駄目だ。このままだと、母さんの話が凄く長引く!母さんには悪いが、ここは打ち切らせてもらう!
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