1/12
前へ
/14ページ
次へ

 私と彼女は小学生の頃からの親友だった。  遊ぶ時はいつも一緒で、時々ケンカもしたけれど、私はやっぱり明るくて可愛らしい彼女が大好きだった。  大人になっても、お婆ちゃんになっても仲良しでいようねと約束したのを覚えている。  そんな大切な親友だったのに、今は彼女への強い憎しみが私の心を支配している。  いつからか私は、彼女を『溶かしたい』と思うようになっていた。  文字通り彼女の美しい姿をどろどろにしてやりたいのだ。  こうなったのは全て彼女が悪い。  だってあの子は私を裏切ったのだから。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加