愛しきすべてに、その加護を

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愛しきすべてに、その加護を

 ……あら、久しぶりね、旅人さん。この山に寄り付くのも何十年ぶりかしら?  いくらあなたが根無し草っていっても、たまには顔を見せに来てくれたっていいのよ。  わたしだってもう若くないんだから。  ……ふぅん、珍しく連れもいるのね。どこかで男の子でも拾ったの?  まぁいいわ。また話が聞きたいんでしょう。  だったら、とっておきのがあるわ。
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