ただ君に届けと綴ったワンサイドラブレター

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拝啓 なんで僕は苦しんでいるのだろう。 君のその心に触れたいのに触れられない。 ただ君に届けと綴るよ、この想い。 好きで好きで好きすぎて、堪らないよ。 今からでも君に会いたい。 ねぇ? 僕ら別れてどれくらい経つっけ? もう2ヶ月だよね。 今でも付き合っていた頃を思い出すよ。 未練がましいかな?疎ましいかな? 君はあの日々のことなんて、どうせ忘れてしまっているだろう? 高校生の恋は遊びだ。よく耳にするその言葉。僕はそうじゃない。いつだって本気。 8月。まだ僕らは仲の良い友達だった。 僕は片想いに敗れた。深く苦しんだ。 9月。傷が癒えてきた。 10月。僕らの仲は日に日に良くなる傾向。少し僕は君を異性として意識し始める。好きとは絶対認めない。認めたら負けだと思った。 11月。気づけばいつも隣りに居るという仲。君は僕に告白した。付き合った。互いに初めての恋人だった。 12月。君は僕に飽きた。別れた。 君から告ったのに。気づけば僕が片想いで苦しんでいた。 それからも友達を続けているよね。 正直、ツラいよ。もう叶わないって分かっているもん。もう僕は君を奪えない。こんなに好きなのに。 こんな恋心なんて、消えてしまえばいいのに。 なんでまだ恋心、残っているの?って自問自答する日々を繰り返しているよ。 君のことが今でも好きすぎて。日に日に僕が君のことを好きになっていくのが、堪らなく怖いんだ。 怖すぎて怖すぎて…… この気持ちをどうしたらいいのか分からなくって。 こんなこと君に言えるわけないよな。 言ったところで君が傷つくだけだもんな。 この紙は棄てるよ。 君が今満足ならそれでいい。 僕が死ぬ気で苦しめばいいだけ。 死ぬ気で苦しんでも、君と友達関係でもいいから居たいから。 結局、一途な奴が負ける世の中なんだよ。 今すぐぶち壊してやりたい世の中なんだよ。 好きでいたくない。けれど堪らなく好きで愛している。 今日もこの気持ちを全力で封じ込めて死ぬ気で苦しみながら笑顔を作って暮らすよ。 さあ、ここら辺でこの手紙を終えようか。 敬具
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