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【第1話:陰謀】
~聖エリス神国のとある場所~
「なんて事です!? それは本当の事なのですか!?」
わたくしは驚愕と怒りに満ちた目で報告をあげた男を睨みつけた。
「はい。私も俄かには信じられず調査隊を派遣したのですが、全て本当のことのようです……」
その報告にわたくしは更に激昂し、
「真の魔王が蘇ると神託がおりたばかりですよ!? それがこちらに情報が届く前に20万の魔王軍が全滅して、更に蘇った魔王までもがもう既に討たれたと言う話を信じろと言うのですか!?」
と大きな声で問い詰めるのですが、男から帰って来た言葉は肯定だった。
「私も未だに信じられません……ですが事実なのです! 倒したのは先日神託にも出て来た女神の使徒が率いるパーティーだという話です。どうもその者は強力なドラゴンを従えているようで、恐らくそのドラゴンが竜王クラスの強さの個体なのではないかと……」
その報告を聞いてわたくしは驚きました。
ドラゴンを従えていると言うだけでもとんでもない話なのに、それではまるで公国の忌々しいアイツのようではないですか。
「それにこれはまだ噂の域を出ていない情報なのですが……」
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