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ジルニトラ領自慢の最強騎士団と言ってもいいだろう。
それに、『慈悲深き孤高の竜』、『最強の竜王』などと名高い、金色の竜王『セイドリック』が騎士団の守護竜と言う立場で仲間に加わったので、普通の人族の騎士団じゃもう相手にならない。
なんでもセイドリックは、元々ジルの眷属だったらしく、オレが主となって呪いが収まったという話を聞いて、物凄く感謝され、半ば無理やり守護竜という立場に収まった。
ただ、ジルやセツナのように小さくなれないらしいので、今は領主館の裏にある泉にひっそりと住んで貰っているのだが……。
うん。わかっている。明らかに過剰戦力だね……。
しかし、手を抜くのも何か違う気がするし、もういろいろ今更なので気にしない事にした。
「ご主人様。そろそろ冒険者ギルドに向かう時間です。面倒なら拉致……相手をお連れいたしましょうか?」
後ろで控えていたテトラが、優秀な秘書よろしく予定を教えてくれる。もう細かい事は突っ込まない……。
それに、この街を作り上げていく上で、彼女がいなかったら多くのミスをしていただろう。
最初は元魔王という事で、ちょっと複雑な気分だったが、今ではすっかり信頼を置いている本当の仲間だ。
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