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宿でも思っていたが、やっぱり妹のカノンちゃんの方が数倍しっかりしているな……。
そして、それをちゃんと理解しているおばさんもさすがだ……。
「ちょっと!? そんな事コウガさんに言わないでいいの! それより早くお茶入れてきて!」
実家の宿の方は大丈夫かとちょっと心配したら、最近一人お手伝いさんを雇ったので大丈夫という事だった。
「それじゃぁ、前に手紙で話してた冒険者誘致の件について、少し話していけるかな?」
「はい! あ! えっと……」
「その話なんですけど、その前に今後の初心者講習とかの教官をお願いしている冒険者パーティーを紹介させてもらっても良いですか~? 昨日からこの街に来てもらっているの!」
と、カノンちゃんがこたえる……。
「ちょっとカノン!? もうここは良いから『紅い狐』さん達呼んできて!」
「は~い!」
元気よく返事するとカノンちゃんは部屋を出て呼びに走り去っていった。
「え!? ジョゼさん達が引き受けてくれたの!?」
A級冒険者パーティーの『紅い狐』と言えば、ドアラの街でトップクラスの冒険者パーティーである。
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