【第4話:みんな女の子】

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【第4話:みんな女の子】

 歪んだ空間の向こうが徐々に安定してきて、綺麗な草原の景色が見え始める。 『妖精の通り道』  妖精女王クイのギフトによって使える固有魔法の一つらしいが、効果としては妖精界とこちらの世界をどこにでも自由に繋げるというものだ。  そのため皆を連れてくるには、一度名もなき村と妖精界を繋いで村のみんなに妖精界に移動してもらい、その後改めて妖精界とこのジルニトラの街をつなぐ必要がある。  また、こうして待っている状況を見て貰えばわかる通り、発動にはかなりの時間が必要なのだが、それを差し引いても余りあるほどの強力な魔法だ。  これを戦争に使われたらと思うとゾッとする。 ≪あれ? 使徒様たち迎えに来てくれたんですね~≫  そう言って手を振りながら飛んで現れたのは、その魔法を行使した本人のクイだった。  妖精としては飛び抜けて大きく、人族の子供ほどの背丈があるが、その姿はどこからどうみても妖精そのもので、非常に可愛らしい姿をしている。 「そりゃぁ故郷のみんなが移住してくるんだ。出迎えないわけにはいかないだろ?」     
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